2007年11月19日
彼に呼び出されて、家に行ったまではよかったけれど、
有無を言わさず、冷蔵庫にある酒を一通り飲まされた。
チャーハンがデロンとなるまで、
どれくらい長く飲んだろうか。
せっかく焼いたのに、一口も食わないとはなんたることか。
なんたることかと言おうとしたとたん、
換気扇にテレビ、パソコン、デッキ、炊飯器。
彼は無駄に付けていた家電をあちこち切り始めると、
キュウリを握りつぶして、私のビールの中にドボンと落とした。
ジョッキより長いものをビールの中に入れるとは、なんたることか。
彼はキュウリをじっと見つめると、突然、ちゃぶ台の上に立って私を見下ろし、
「ごめんなさい」と言った。
そのまま玄関まで出て、扉を開けると
「ただいま」と言った。
外は暗いぞ。
私は座ったまま、無惨なキュウリをかじって、
小さな声で「いってきます」と言ってみた。

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